【CA経験者が解説】キャビンアテンダント試験に受かる人、落ちる人

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一体どんな人が狭き門であるキャビンアテンダント採用試験の内定を勝ち取っていくのか、気になりますよね。

幼いころから「将来の夢」に挙がりやすいキャビンアテンダントという職種は、
ある程度の年齢になってから「職業」として目指すとなるとその倍率の高さに驚きます。

さらに昨今は大手日系エアラインの採用中止を受け、LCCに応募が集中。

1社ごとの倍率は上がるばかりです。

そこで今回は、

  • この倍率を戦っていく自信がない
  • CAになりたいけどどう頑張ったら良いかわからない
  • 企業研究をしようにもホームページの情報だけでは内情がわからない

こんな方々に向け、実際に客室乗務員として航空会社で働く私が同期や先輩後輩を見ている中で思う
航空業界に受かる人の特徴」をご紹介します。

これを読んで自分では気づかなかった長所を発見したり、
面接やエントリーシートの参考になれば幸いです。

【現役CAが解説】キャビンアテンダント試験に受かる人、落ちる人

まずキャビンアテンダントのイメージを正しいものにすることから始めましょう。

  • たくさん海外に行けて楽しそう
  • ブランド物に囲まれたストレスフリーな生活
  • お客さんから羨望のまなざしを向けられていそう
  • みんな仲良しで女子高の先輩後輩みたい

これらは実際に私が思っていたキャビンアテンダントのイメージです。
ミーハー( ;∀;)

ですが仕事としてお金をもらう責任感や安全を守るプレッシャー、ミスの許されない環境、
否が応でも英語を話さなければ仕事が進まないことなど、大変なことも多くあるのがキャビンアテンダント。

専門職なのでなかなか内部を知る機会はありませんが、上記のような素敵なイメージだけ持っていると面接時には、
「憧れしか持っていない子は続かない」という判断で容赦なく落とされます

就職活動においてはキャビンアテンダントの本当の役割にしっかりと目を向けましょう。

キャビンアテンダント採用試験に受かる人

ではどんな人がキャビンアテンダントに受かるのか。

すべての要素を満たしたからと言って内定を保証するものではありませんが、

  • 私の周りはこんな人が多い
  • つまりこんな素質を持った人が受かっている

という個人的な見解を述べます(*’▽’)

大統領並みの責任感を持っている

日本の総理の責任感はいざ知らずなのでアメリカをイメージしました。(爆)

それはさておき、一人一人の「責任感」は強いを超えて強すぎる人たちばかりです!

というのも飛行機と安全は切っても切り離せないもの。

  • 必要な手順を踏めなかったら
  • 必要な知識を持っていなかったら
  • 必要な時に行動できなかったら

小さな自分の小さなミスが、何百人もの乗員乗客の命を脅かす事態になりかねません。

ですのでどんなに小さな業務でも、執拗なくらい何度も確認し、
周りの仲間にダブルチェック、トリプルチェックを依頼し全員でミスが起こる要因を消していきます。

「私の仕事じゃないし」とか、
「誰かがやってくれるだろう」
という言葉を発する人は航空会社にはいません。

誰もが当事者意識をもって、すべてを自分事としてとらえ職務を全うします。

責任感の強さは、航空業界を目指すのならばどの業種を志望するにせよ確実に必要です

フレキシブルに動ける判断力と行動力がある

飛行機の中には様々な人がいます。

穏やかな人、気性が荒い人、要求が多い人などの性格面はもちろん、
足の不自由な方、目の見えない方、耳の聞こえない方、妊婦さん、小さなお子様、ご高齢の方など本当に様々です。

様々な人がいるということは、様々な事象が発生するということ。

例えば化粧室内でタバコを吸う人がいたり、それによって火事が発生したり、
ご高齢の方が席を立った時に雲の影響で強い揺れに遭遇したらうまく一歩を踏み出せず点灯する可能性もあります。

客室乗務員は、機内で起こるこれらの様々な事態にフレキシブルに対応していかなくてはなりません。

火事が起こったら消火器で火を消し、
人がけがをしたり体調を崩したら応急処置をします。

消防士になったり看護師になったり、泣いているお子様をあやす保育士になったり。

本来の業務以外に、マニュアル通りにいかないことへの対応力も必要になってくるのが現状です。

「マニュアルに書いていないから……」
「訓練で習っていないから……」
と言っていては、大きな事故につながりかねない場合もあります。

どんな時も柔軟に、最適解を導く能力は不可欠。

そしてこの柔軟な対応をするために必要になってくる能力が適格かつ素早い判断力です。

イレギュラーが起こった際に、素早い判断は不可欠。

例えば誰かが倒れた時、マニュアルを開いて、先輩に対応を聞いて……
とあたふたしている間に刻一刻と症状は悪化していきます。

大切なのは持っている知識を最大限に使って速やかに必要なことを洗い出し行動に移すこと。

新人の頃はなかなか発揮できませんが、年次が上がるにつれできるようになります。

知識をもとに速やかに判断し、臨機応変に柔軟に対応を行う。

客室乗務員にとって不可欠なスキルです。

現状維持は退化と一緒!と言わんばかりの、とてつもない向上心の持ち主

客室乗務員は一回完結型の仕事です。

出社時間に集合して、自己紹介をするところから始まり、目的地に無事に到着したらその日のフライトは終わり。

つまりその日のパフォーマンスがすべてです。

何かミスをしても「いつも頑張っているから」とか、「今日はたまたま調子悪いね」
などとフォローを入れてくれる人はいません。

なぜなら「いつものあなた」を誰も知らないからです。

なので客室乗務員はいつも『今日のパフォーマンス』を最高のものにできるよう、
日々勉強をしその日のフライトから次に生かせることを吸収し次回の乗務の際にしっかりと行動発揮していきます。

逆にそのストイックな自己管理ができない人は、
ミスを引き継がれないというある意味やりやすい環境の中でぬるま湯につかり成長できずに後輩たちに抜かされていきます。

一見厳しいように思えるこの環境が、成長には不可欠。

CAは仲良しこよしのお嬢さん集団ではありません。

飛行機の安全、乗員乗客の安全を守るプロの保安要員です。

初対面でもなんのその!最高水準のコミュニケーション力!

さて、ストイックな面を多々ご紹介してきましたが、客室乗務員は何て言ったって接客業の最高峰。

真面目にきっちり、かっちりだけではNG!

高いコミュニケーション力は必須スキルです。

というのも客室乗務員は基本的に毎回「初めまして」の人同士で働きます。

相手の性格もわからないので、距離の詰め方や冗談がどのくらい通じるのか、
何を好きで何を嫌だと思うのか、まったくわからない人達といきなり勤務開始です。

かつ、お客様の数に対してCAの人数は大幅に少ないのでCA同士のコミュニケーションはかなり重要。

さらに一緒に働く社員同士だけでなく、お客様ともたくさんお話しし、会話の中からニーズを拾っていきます。

なのでとにかくどの場面でも会話力、コミュニケーション力を駆使。

正直働き始めてうん十年、コミュニケーション力が欠如している人には出会ったことがありません

CAを目指すのなら知り合いと円滑に話せることはもちろん、初対面の人とも難なく会話を続けられるよう、
対人のアルバイトをするなどしてスキルを身に着けておくとベターです(*‘∀‘)

使える英語が身についている

もう必須中の必須!

英語力!

「私英語苦手なんだよなぁ」と目をそらしたそこのあなた。
今がチャンスです。入社前に身につけましょう。

そもそもエアラインは英語力が募集要項に含まれるなど、入社前からかなり重視されているスキルです。

「TOEICの点数がよかったら受かったかもしれない……」などと後悔しないためにも、
学生のうちから英語の学習は力を入れましょう。

なぜ英語力が重要視されているのかですが、当たり前のように仕事で日々必要になるからです。

仕事内での主な英語の使用場面ですが、

  • 海外クルーと働くときは基本英語でコミュニケーション
  • 海外のお客様とのやり取りも英語
  • 国際線で海外に到着したときに地上係員に渡す書類も英語で書く
  • 海外のスタッフとのやり取りも英語

このように、めちゃくちゃ使います、英語。

何よりも緊急事態が起こったり、体調不良のお客様がいたとき。

「英語苦手なので現地のスタッフに状況説明できません」

は通用しません。

客室乗務員がしっかりと英語で説明できないと、現地で車いすを呼ぶことも救急車を呼ぶこともできません。

そんなCAさん嫌ですよね。

入社したら英語からは逃げられません。
そして英語は時間を正しくかければ誰でも習得することができます。

そこは努力が明確に出る場所なので、苦手意識のある方は早急に対応しましょう。

しかも英語が話せたら、万が一CAを辞めて転職したいと思った時も、かなり自分の仕事の幅を広げます

『勉強した時間が無駄にならない』学問の一つです。
やらない理由がありません。

おすすめ参考書はこちら。
正直600点まではこれ1冊あればテキストはいけます。


そして隙間時間はこの単語帳でひたすら文法と語彙をインプット。

手軽な手帳サイズなので就職活動中も難なく持ち歩けます。



この3冊はTOEICスコアを上げる人にとっては割と必需品です。

勉強は早く始めた者勝ち!

ぜひおすすめ3冊の中のどれか1冊でも良いので購入し、届いた瞬間学習をスタートさせましょう。

とはいえ就活は行動が命と伝えても、行動するのは数名です。
ということは、ここで動けば周りの就活生との差は確実につきます

その積み重ねが、内定をとれるか取れないかの分かれ道。

キャビンアテンダント採用試験に落ちる人

今まで受かる人の特徴を見てきました。

ESや面接で長所としてアピールしたり、
自己分析に結び付けてみたりして活用してください。

ここからは落ちる人の特徴をあげます。

ちょっとブルーナ気持ちになるかもしれませんが、その気づきが内定への一歩。

目をそらさずに頑張りましょう(;´∀`)

悲観的、かつ卑屈

キャビンアテンダントにかかわらずですが、就職活動においてなかなか内定をもらえない人はこの要素を持っている場合が多いです。

物事を悲観的にとらえすぎて身動きが取れなくなったり、誉め言葉を素直に受け取れず相手にも嫌な思いをさせたり。

これでは人間関係は円滑には進みませんし、ないより自己嫌悪に陥ります。

確かに悲観的なのは、時と場合によればプラスに働きますが、それは『適度なマイナス思考』の場合に限ります。

適度なマイナス思考は、ある種「適切なリスク管理」に置き換えられますからね。

キャビンアテンダントは安全を守る仕事である以上、あらゆるリスクを想定して動く必要があります。

ですがそれでも何かしらイレギュラーは発生するもの。
なのでフライトが始まったら必要なのは、現状を良い方向にもっていこうとするプラス思考です。

違う意見を受け入れない

前項でも申し上げた通り客室乗務員は初対面同士で働く仕事です。

お客様だって一期一会。

もちろん十人十色の意見や考え方があります。

そんな中で他人の意見を受け入れず、自分の意見を押し通そうとしたり我が強すぎたりすると
チームはうまく動きません。

様々な人の様々なバックグラウンドを受け入れ合い、
良いものを取り入れあってこそ素敵なチームプレーにつながります。

成長意欲がない

キャビンアテンダントは直属の上司がいません。

みんなが誰かの先輩で、みんなが誰かの後輩です。

成長を見守ってくれたり、手を抜くと喝を入れてくれる存在がいないため
一回のフライトの中で自分から積極的に教えを乞う必要があります

それができない人は退化する一方で、その怠慢はお客様へのサービスの質の低下につながります。

企業側はそんなリスクを負いたくはないので、
厳しいことを言いますがそもそも成長意欲が薄い人のことは採用しません。

行動しない

キャビンアテンダントはフライトの中で様々なことを学び、
時には一緒に働くメンバーにアドバイスをもらいます。

ですがそのアドバイスをくれた人は、次のフライトにはいません。

つまり行動するもしないも自分次第

もらったアドバイスを素直に受け入れそして行動する人は大きく成長し、
それを怠った人は周囲から実力差をつけられます。

就職活動においてもそうですが、自分の未来を決めるのは自分。

より成長を目指して頑張ったり、目標を達成し次のステップに進むことにやりがいを感じるのか、
今サボって将来後悔するのかは今の自分の行動にかかっています。

挑戦、失敗は早いほうが傷は浅いです。

どんどん挑戦し、行動し、就職活動でもそれができる自分を積極的にアピールしていきましょう。

短所がない人間はいない

ここまで受かる人、落ちる人の特徴をお伝えしてきましたが、
結局人間なので長所もあれば短所もあります。

完璧な人なんていません。

それを踏まえたうえで、自分はどんな特性があって、改善すべきところはどこなのか。

逆に長所に言い換えられる短所はないのか。

そんな気付きをもたらすきっかけにこの記事がなったらうれしいです。

悔いのない就職活動ができること、願っております。

instagram@ca_syukatsu

コメント

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